「文学界」65巻10号(2011.11.1発行)

"青木繁古事記" 

28年という短い生涯の中で、日本の近代美術史に残るいくつもの名作を描いた洋画家・青木繁。今年は没後100年にあたり,展覧会「没後100年 青木繁展 よみがえる神話と芸術」も開催されました。
結城市の隣,筑西市に滞在し,古事記に登場する神話の一場景を捉えた「大穴牟知命」を制作したと言われています。
神話が好きで,記紀を愛読していたという氏の作品には,ほかにも「黄泉比良坂」や「日本武尊」,重要文化財でもある「わだつみのいろこの宮」といった神話画、特に古事記を題材として描いたとされるものが多く残されています。
そんな青木繁が描いた古事記神話に着目した国文学者・三浦佑之さんのエッセー記事が掲載されています。

今年は古事記編纂1300年という節目の年でもあります。
天才画家・青木繁、そして氏も愛した古事記の世界を再確認する絶好の機会かもしれません。現在,ゆうき図書館1階で10月のイベント棚『古事記の世界』を展開中。この機会にぜひご覧下さい!

※なお,該当の資料は書庫にあります。
ご利用の際は図書館スタッフまでお尋ね下さい。