「ガバナンス」111号通巻135号(2010.7.1発行)

特集 公共インフラの”危機”

日本では1960年代の高度経済成長期に整備された橋梁,港湾,上下水道などの社会資本が老朽化し,次々と更新の時期を迎えています。
アメリカは日本に先んじて,1980年代にこの問題に直面し,コネチカット州ではマイアナス橋の崩落事故が発生するなど,劣悪化した道路環境は「荒廃するアメリカ」とも呼ばれました。
逼迫する財政による予算の縮減が相次ぐ昨今,「公共事業害悪論」が根強い中で,社会資本整備としての公共事業の在り方について考えます。