vol.13

こけし
 おおよそ円柱の形に切り出した原木(半年以上乾燥させてあるもの)をロクロにつけ、道具の刃先をあてると、シュルシュルッ、と木肌が挽かれ、丸みを帯びながら伝統のこけしの形に変わっていく・・・
工人(伝統こけしの作者)の手にかかると、削り・仕上げ・絵付け・ろう引きなどの工程が、いとも簡単に行われているように見えるが、そこは職人の世界の事、細かい所まで丁寧な仕事をされているのだ。
 そんな伝統工芸のこけしや工人を紹介しているのが『こけし手帖』だ。最初は『会誌・こけしの郷愁』として十二冊発行され、その後現在の誌名で昭和三十二年から刊行が続いているので、非常に息のながい雑誌である。
 そして今回、この『こけし手帖』を手に取るきっかけになったのは、「木地雛(きじびな)」というかわいいお雛様のこけしを紹介していたからである。頁をめくっていくと、その他に産地の歴史や、伝統こけしの調査・解説等、初めて知る事ばかりが書いてあった。
ネットで検索もしてみたら、伝統こけしと近代こけし(創作こけし)の違いがある事や、こけし雛にも数々の種類がある事を知って驚いた。そして、子供たちが絵付けをしたアンパンマンやペコちゃんの顔のこけしも見つけ、思わず微笑んでしまった。
 伝統を守り鑑賞用となるまでに芸術性を高めながらも親しみやすさも合わせ持つ−『こけし手帖』はそんなこけしの歴史を垣間見る事のできる一冊である。
こけし手帖 通巻540号/「桜井昭二工人の木地雛」)


■本のなかみ
 amazon.comの「なか見!検索」、もうお試しになりましたか?
 ネットで本を買うのって、タイトルとかせいぜい表紙の画像しか確認できなくて、微妙に不安だったりしますよね?この「なか見!検索」を利用すれば、目次や索引、内容の抜粋も画面で確認で来ちゃいます。しかも本を探すのに、タイトルや著者名がわからなくても、本文に書いてある言葉まで検索できちゃうから、すごく便利です。
 図書館でもこういうのって出来ないのかな?
(Invitation 4巻 1号 通巻35号/「Invitation to Books」)



■子供より、親が欲しがる学習机?
学習机。小学校入学にあわせて買ってもらったという人が多いと思う。今、その学習机の市場に少し変化が出てきていることを知った。この記事によると、従来の価格の倍以上する十万円以上の学習机が売れているとのこと。といっても、ただ高いだけでなく、その質にこだわったものだということだ。従来の流行の学習机といえば、キャラクターのデザインがついたものやどこか子供にこびたものだった。
確かに、子供が欲しがる学習机を意識してのことだと思うが、これだと、中・高校生となった頃には好まなくなってしまう。 また、欲しい家具を子供に選ばせていた親も、将来は自分が使ってもいいもの、という視点で商品をえらんでいるのだという。なるほど、ここで紹介されている学習机はどれもシンプルなデザインのものばかり。それになんといっても、木材。無垢のナラやスギなど天然素材を使用している。また、子供の健康を考え、ドイツの自然塗料を使用するなど塗料にも配慮する物づくりっぷり。「長くいいものを」という消費者行動が学習机の市場にも影響しているのだろう。。 
 消費者側と売る側とが勝手に使用期限を決めることない。良いもの大切に使って、大事にする。こういう精神とともに学習机が孫の代まで引き継がれていくドラマもいいものではないだろうか。
( 室内  通巻七二四号/「天然木の学習机が売れている」)

 

■ 知られざるブックオフの秘密
 新刊書店と見間違うほどの明るく広い店内、ずらりと並ぶ安くてきれいな新古書、従来の古書店とは一線を隔した『ブックオフ』は一九九〇年の一号店オープン以来、わずか十五年で三八〇億円(グループ連結)に迫る売り上げを記録し、全国に系列店を含めて八三九店舗(〇五年十二月時点)という、今や業界トップの新古書店です。皆さん一度は利用したことがあるかもしれません。まだ行ったことがないという方もブックオフという名前はご存知なのでは?テレビのコマーシャルでタレントの清水国明さんが宣伝しているあれです。そんなブックオフの裏側を取材した記事が掲載されています。
 美本が売りというブックオフの最重要事である「磨きの秘密」、本の価格基準「半額と一〇五円の差」はどうなっているのか、全店舗の中で「一番デカい店」はいったいどこなのか、この記事を読んでブックオフの裏側を覗いてみませんか?ちなみになぜブックオフのCMに清水さんが出演しているのかその理由も明らかに・・・。
散歩の達人(十一巻一号通巻一一八号/どーなってるの『ブックオフ』?)



■「ザッパー編集部員からの挑戦状?!」
ちょっとムカついたのがこの記事。
 公共図書館でありながら、自然科学・工学・産業関係の専門的な資料を集めてビジネス支援室を設置したという、神奈川県立川崎図書館の職員さんが書かれた論文。これは、社会環境の変化に応じることが公共図書館存立の基本だから、図書館は新たなサービスを開拓しなきゃダメだよ、という論調です。
 何だか「だからってみんな新しい方ばかり向いてる世の中ってどーよ?」とか「図書館として基本的な機能が不十分なくせに、そういう話を持ち出すのってズルくない?」という気がしてしまいました。公共図書館のビジネス支援サービスって、比較的目新しいことだけにニュースになりやすいんでしょう。でも、どうも予算とか人員確保のためのアリバイ工作っぽくて、何だか胡散臭いです。そんな保身とか組織のための「サービス」なんて失礼ですよ。馬鹿にしないでくれって感じです。大体、図書館ごときが「○○支援」とか言うのって、僭越じゃないですか?○○支援とか言ったって、結局必要なのは本とか雑誌とかインターネットとかの情報なんでしょ?だったら支援コーナー開設(って要するに宣伝行為でしょ?)に予算を回すくらいなら、そのお金で一冊でも一誌でも役立つモノを買うのが筋じゃない?だって図書館って、元々カウンターに尋ねれば相談にのって貰える所なんでしょ?そんな小手先のことに金と時間をかけるんだったら、もっと他にやることがあるだろ?と突っ込まれて然るべき話ですよ。
 この御仁、「全国の学校が同じであるように市町村の図書館は全国同じでいいんだ」と言い放っているあたりが、もう時代錯誤というか、勘違いも甚だしい感じがします。この程度の意見が幅を利かせているとしたら、図書館の業界って・・・ちょっと寒くないですか?
 ゆうき図書館の職員さんたち、どうですか?何かご意見がおありでしたら、いつでもザッパー編集部までご連絡ください。受けて立ちますよ! ちょっとムカついたのがこの記事。
公共図書館でありながら、自然科学・工学・産業関係の専門的な資料を集めてビジネス支援室を設置したという、神奈川県立川崎図書館の職員さんが書かれた論文。これは、社会環境の変化に応じることが公共図書館存立の基本だから、図書館は新たなサービスを開拓しなきゃダメだよ、という論調です。
 何だか「だからってみんな新しい方ばかり向いてる世の中ってどーよ?」とか「図書館と
して基本的な機能が不十分なくせに、そういう話を持ち出すのってズルくない?」という気がしてしまいました。公共図書館のビジネス支援サービスって、比較的目新しいことだけにニュースになりやすいんでしょう。でも、どうも予算とか人員確保のためのアリバイ工作っぽくて、何だか胡散臭いです。そんな保身とか組織のための「サービス」なんて失礼ですよ。馬鹿にしないでくれって感じです。大体、図書館ごときが「○○支援」とか言うのって、僭越じゃないですか?○○支援とか言ったって、結局必要なのは本とか雑誌とかインターネットとかの情報なんでしょ?だったら支援コーナー開設(って要するに宣伝行為でしょ?)に予算を回すくらいなら、そのお金で1冊でも1誌でも役立つモノを買うのが筋じゃない?だって図書館って、元々カウンターに尋ねれば相談にのって貰える所なんでしょ?そんな小手先のことに金と時間をかけるんだったら、もっと他にやることがあるだろ?と突っ込まれて然るべき話ですよ。
 この御仁、「全国の学校が同じであるように市町村の図書館は全国同じでいいんだ」と言い放っているあたりが、もう時代錯誤というか、勘違いも甚だしい感じがします。この程度の意見が幅を利かせているとしたら、図書館の業界って・・・ちょっと寒くないですか?
(情報の科学と技術 五六巻 二号/「公共図書館アイデンティティ」) 


■笑いは世界を変える?
「神様、不公平ではありませんか!?」と、思わず言いたくなるような美人で知的でパワフルな女性、それが『Hir@gana times』の記事で紹介されている大島希巳江さんです。
 彼女は教育学(社会言語学)の博士であり、近年は英語落語プロデューサーとして何人かの落語家の方と共に、国内外で公演もされています。更に最近は、英語でコメディをするグループの育成にも乗り出しているという、大忙しの方(!)です。
 英語落語は、故桂枝雀師匠も挑戦されていましたが、当時も現在も笑いのニュアンス(言い回しのおかしさや、オチのつけ方など)を英語でどう表現するかが共通の苦労のようで、彼女自身も『翻訳というより、創作する感じ』と、簡単にはいかない様子を語っています。しかしまた、『笑いは世界平和に貢献する』とも語っています。
 そして、『まず一人一人が平和を思いましょう』と、先日のトリノ冬季五輪の開会式でヨーコ・オノも話していました。
 平和を思うこと−例えば相手を傷つけない思いやり、平和のために行うこと−例えばみんなで楽しく笑うこと・・・私たちの身近な所にも平和の芽はあるようです。
 もし、芽を出すのには元気が足りません、と思う方には、『Hir@gana times』を開いて、大島さんの元気をわけてもらうのをおすすめします。 
(Hir@gana times 日英バイリンガル 通巻二三一号/「落語を世界に広める才色兼備の学者」)





○○に関する記事集めちゃいました! パート1

〜このコーナーは時事・社会・エンタ系など、毎回気になるキーワード(お題)を勝手に設定し、それに関する雑誌記事(ゆうき図書館所蔵雑誌に限定)を探す、それは果てしない旅〜

いよいよ開幕した冬季オリンピック。皆さん寝不足になってませんか?
冬季オリンピック関係の記事も探してみたので、よかったらどーぞ!


お題トリノオリンピック

○○に関する記事集めちゃいました! パート2

お題「確定申告」


確定申告って、何だか難しいし面倒・・・。そこで、ちょっとでも参考になればと思い、編集部で確定申告に関する雑誌記事を調べてみました。
関係する方は、読んで置いて損はありません。ぜひどーぞ。

  • 週刊エコノミスト 84巻6号 通巻3806  2006.2.1発行
  • 「投資の達人 株 2006年 株の確定申告」
  • 週刊ダイヤモンド 93巻39号 通巻4100  2005.10.8発行
  • 青色申告VS白色申告 損失の繰り越しや特別控除が使える
  • 「青色」が断然有利」
  • 週刊アスキー 通巻574  2006.2.7発行
  • 「サラリーマンのためのネットで確定申告」
  • 日経ビジネス 通巻1326  2006.1.30発行
  • 「投資のツボ 株式投資の確定申告」
  • 日経ビジネス 通巻1325  2006.1.23発行
  • 「投資のツボ 株式投資の確定申告」
  • 日経ビジネス 通巻1324  2006.1.16発行
  • 「お金の学校 会社員の確定申告」
  • 日経ビジネス 通巻1323  2006.1.9発行
  • 「お金の学校 自営業者などの確定申告」
  • ○日経WOMAN 通巻253 2006.2.1発行
  • 「働く女性のための確定申告」
  • ○Trendy 通巻250  2006.2.1発行
  • 「サラリーマンでも使える得する!増税時代の
  • 確定申告術」