vol.10

■Web Desighing的映画紹介
年末年始にチェックしておきたい映画が紹介されていました。『Web Desighinig』がお薦めする映画ってどんな作品なのでしょう??長いお休みをもらえる方も短いお休みしか取れない方も、心にグッとくる映画に出会える冬休みになるといいですね
(Web Desighing 6巻1号通巻55号/年末年始にチェックしておきたい映画作品32本)


■二〇〇五年から学ぶこと
 サラリーマン川柳などが人気のように、身近に感じる文芸作品に思わず「そうそう」とうなずいてしまうことってあると思います。さてさて、川柳といえば、この雑誌。そう、『川柳マガジン』。
 二〇〇五年にあった社会問題や出来事を、読者から寄せられた川柳で振り返ろうというこの特集。郵政解散、総選挙、平成大合併、クールビズなど社会を賑わせた出来事から、ライブドアVSフジテレビなどの経済ニュースもありました。また、スマトラ沖地震などの自然災害など世界を騒がせた出来事もありました。
 二〇〇六年という新たな年が到来しましたが、今年は明るい時事川柳がたくさん詠まれる年になるといいですね。
(川柳マガジン 五巻十二号通巻五五号/「時事川柳で振り返る '05」)


■銀座でユニクロに逢いましょう
フリースといえばユニクロ。皆さんも何枚かお持ちなのでは?ユニクロの服は、値段の割には高品質という評価が一般的ですよね。普段着や部屋着には重宝するけど、高級なレストランに着て行こうとはあまり思わない。そんなふうに思っている方が多いのではないでしょうか?
 そんなユニクロも、「低価格をやめました」という広告を出したり、カシミア製品を扱ったりと、最近は品質をアピールする方向に力を入れているようです。去年の十月には、何と銀座の中央通り(!)に新しくお店を出しました。高級ブティックが建ち並び、本物志向のお客さんが、ちょっと特別な気持ちで訪れる街、銀座。そこであのユニクロが何をするのか?同社執行役員の中島氏は、従来のユニクロの魅力をそのままに、銀座のお店に来たという高揚感や、お店に居るだけで楽しいと思ってもらえることを大事にし、誰かと待ち合わせをしたくなるようなお店にしたいのだと言っています。
 買い物という行為の満足感を考え、ユニクロ独自の魅力を創出しようというこの試み、確かに面白そうです。良くも悪くもユニクロほどイメージが固まっているブランドが、扱う商品や価格をそのままに、銀座で何をみせてくれるのか?この記事を参考に銀座店に行ってみれば、きっと何かが見えてくることでしょう。
(考える人 通巻14号/「BACKSTAGE REPORT」)


ジャポニカ学習帳の魅力
デザインの現場』で毎回連載されている「これ、誰がデザインしたの?」。今回は、ジャポニカ学習帳を紹介していました。ジャポニカ学習帳といえば、表紙の写真と巻頭と巻末についている付録が有名な学習帳です。生まれたのは一九七〇年ということなので、小学生のころ、マイノートにしていたという人も多いのではないでしょうか。普段何気なく使う(使っていた)学習帳ですが、特にこのジャポニカ学習帳は、どこか他の学習帳とは違って見えませんでしたか?表紙の写真は、光沢のある質感で、とても「書いて捨てる」消耗品としては勿体無いと思ってしまうほど。そんな特徴的な「ジャポニカ─」ですが、表紙写真は、昆虫写真家として知られる山口進氏による撮り下ろしのものだそうです。 表紙にも凝っていますが、巻頭と巻末の『大日本百科事典ジャポニカ』(小学館)との共同制作による付録ページは、雑学、豆知識としての情報源といったところ。また、これでいて紙やインキにも気を配るという本来の学習帳としての役割を真っ当しているのがニクイ、ニクイ。非の打ち所がありませんね。まさに、学習帳の代名詞といえる「ジャポニカ学習帳」。懐かしいなと思ったあなたも、現在使用中の僕も私も、この記事をぜひ読んでみてはいかかでしょうか。
デザインの現場 144号/「これ、誰がデザインしたの?」)


■写真集か?絵本か?
<何だろう、この表紙は?>と思って手に取ってみた。中は白黒の写真に短い文章が添えてある写真絵本だった。
 最初は写真だけを見ていたが、気がついたらそれぞれのページの文もゆっくり読んでいた。
 白黒の写真は、色のない世界だ。色のない世界は、そこから必要な音だけが聞こえてくるような気がする。
 そんな感覚にさせてくれたのは、植田正治氏の偶然の一瞬か?演出か?と思わせる写真と、岩瀬成子さんのモノクロの世界を壊さない文の、とても心地良いバランスである。
 ずっしりとした写真集もいいが、気軽に手に取れて実はしっかりと作られているこういう雑誌もいいと思う。
 ちなみにこの「月刊たくさんのふしぎ」は、児童向けの雑誌(1階フロアにある)で、普段は絵本の作りの方が多い。でも、絵や写真や文を書いているのは、著名な方ばかりなので、大人が読むのにも充分な質と内容なので、おすすめである。
(月刊たくさんのふしぎ 通巻二四九号/「かくれんぼ」)