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日本最古のタウン誌は何でしょう?
それは一九五五年(昭和三十年)創刊の「銀座百点」なんです。「サービス・信用とも百点の街を目標に、銀座の発展に寄与し、(世界の銀座)の実現に努力する」という目的で集まった「銀座百店会」という地元の商店会が、毎月銀座の香りを全国に届ける雑誌として発行しています。昨年十二月には「銀座百点創刊六百記念展」が銀座松坂屋で開催されました。同誌の連載からは、向田邦子「父の詫び状」、池波正太郎「銀座日記」、和田誠「銀座ドキドキの日々」などベストセラーがたくさん生まれています。最新の九月号(六百十号) では、作家の森村誠一氏とジャーナリストの安藤優子氏のエッセイがお奨めです。若者が土足では入れないような、落ち着いた銀座の空気を優雅に語っています。魅力たっぷりの大人の街、銀座。「銀座百点」を片手に出かけてみてはいかがでしょう?
(銀座百点 六百十号/「今月のエッセイ」)


いよいよ10 月からYahoo モバイルと日本テレコムのモバイルポイントが統合され、11 月にはlivedoor wireless も開始される。これを使えば外出先から無線LAN が使える。気になる価格はいずれも数百円!ケータイでインターネットもいいけれど、パケ代が気になりませんか?小さい画面で満足ですか?パソコンの快適さには及びませんよね?というわけでオススメの記事。最新のVAIOLOOXLibretto など軽量・大容量のバッテリー搭載・無線LAN 対応機種を多数紹介。モバイルパソコンを手に入れたら、ぜひ情報センターの2階へ。無線LAN 使い放題です!もちろん既にご存知ですよね?
 ( 週刊アスキー 17 巻 通巻556 号/「ワイドモバイルPC 全9 機種」)


東京駅から見て北東の方角に発達しているバス文化。鉄道の便が悪い変わりに発達したのだそう。この夏、つくばエクスプレスが開業しましたが、その影響をうけず、開業前後で高速バスの本数は全く変わっていないんですね。なぜなのか、興味を持ったならば、その理由がわかるこの記事をどうぞ。速くて便利なつくばエクスプレスの意外な欠点がここにありました!
( 本 30 巻10 号/「つくばエクスプレスと高速バス」)


チェコアニメの巨匠シュヴァンクマイエルの展覧会が神奈川県立近代美術館で開催中ですっ!
造形作品や映画で使った小道具が展示され、実際に触覚芸術を手にすることができたり、作品の上映も行われるという、ファン垂涎の展示となっています。思いっきり偏執狂な世界が味わえることでしょう。東欧文化に興味があるけれどシュヴァンクマイエルは知らないという方も、めったにない機会にですから、ぜひこの記事をチェックして、ちょっと遠いけど足を運んでみてはいかがでしょう?
(Hanako 18 巻38 号/「TOKYO Entertainment」)


人間が肉眼で空を見ていた時代、太陽系の一番外側の惑星は土星だった。やがて望遠鏡の発達によって、天王星海王星冥王星が発見され、約60 億キロメートルの半径にある9個の惑星が知られるようになった。近年になって、さらに望遠鏡の性能が向上し、2004 年にセドナが発見された。これは100 億キロメートル以上遠くにある天体で、太陽の周りを1 万年もかけて一周するのだという。さらに遠くにはオールトの雲と呼ばれる長周期彗星の巣のような天体もあるらしい。これから先、もっと高性能な望遠鏡が開発される計画が幾つもあるが、はたしてそれで太陽系の果ては見えるのか?それともさらに何かを発見して、太陽系はより広がっていくのか?詳しくはこの記事で!
( UP No.395 /「見えはじめた太陽系の果て」)
 

神田神保町。大型新刊書店からマニアックな古書店まで、各種書店が共存する本の街として広く知られている。実は世界中を見渡しても質・量ともにあれほど充実した書店街は他に存在しないらしい。古書店が約百四十店、本の問屋にあたる取次店が約三十店、新刊書店も約三十店、さらには出版社や編集プロダクションも同じ町内で数多く営業している。これだけ本だらけの街だから、何の予備知識もなく訪れてしまうと「さてどこから見ればいいんだ?」となってしまうことだろう。そこで知っておくと便利なのが、神田古書センタービル。ここには美術書や江戸時代の貴重な資料を揃えた店、医学専門書を扱う店、漫画専門店もあれば児童書専門店も哲学・心理・教育に強い店も入っている、神保町がぎっしり詰まったようなビルだ。書店以外にも、切手屋にカレー屋、中古レコード店なんかも入っているカオスのようなこのビル。本好きの方なら、まずはこの記事をどうぞ。
( 散歩の達人 十巻十号通巻百十五号/「神田古書センタービル解剖図」


ジャック・デリダ脱構築思想を批判的に継承し、ヘーゲルハイデガーを独創的に読解したカトリーヌ・マラブー。『わたしたちの脳をどうするか―ニューロサイエンスとグローバル資本主義』(114.2/ マ)では、脳を概念的に認識して比喩的に語るのではなく、実証的な脳科学の理解した上で、科学の成果と対峙し戦争するのが哲学者なのだと言っている。確かに現在、哲学という学問は危機的な状況にあるようにも見える。心や精神といった哲学の対象がどんどん科学に占領され、形而上のことが占める世界は少なくなりつつある。ところが、そんな状況に対して、マラブーは哲学そのもののあり方を内部から批判し、哲学の未来を本気で考えている。そんな真の哲学者の来日講演の記事。哲学に関心のある方も、マラブーの姿勢に興味を持った方も、まずはこの記事を読んでみて、良かったら図書に手を伸ばしてみてはいかがでしょう?
( 未来 No.468 /「カトリーヌ・マラブー来日講演記」)


関西大学名誉教授の谷沢永一氏は、学術分野に単行書など存在し得ないという。特に最新の研究動向が意味を持つ学術研究分野で有益な情報は、真っ先に大学や学会や研究会の出す雑誌に掲載される。だから、雑誌に掲載されて時間が経った、賞味期限が切れたような論文を、改めて単行書にする意味はないのだそうだ。現在、議員立法で「文字・活字文化振興法案」が出されているが、この法案の説明として、学術出版の振興を国が支援するといった話がある。だが谷沢氏は、そんなことのために国が予算を割くのは愚の骨頂だと断じている。また、図書館についても厳しい意見が述べられている。図書館は個人で買えない高額な本と貴重書だけを置けばいい。個人が普通に買えるような本まで公共が買ってあげる必要などないと言い切る。う〜ん。考えさせられますね。いくらなんでも極論だとは思うんです。でも、聞くべきところは多く含まれているような気もします。どうして図書館だけが税金で運営されて、本が無料で提供されるんだろう?本ばかりが優遇されるのはどういうことだろう?図書館も映画館みたいに有料になったらどうなのかな?改めてそんなことを考えさせられる谷沢氏の強烈な主張。気になる方は、読んで一緒に考えてみてください。
(月刊WiLL 通巻10 号/「学術書という虚喝に騙されるな」)


コーヒー愛好家に嬉しいニュース! 1 日に3 杯以上コーヒーを飲む人は、ぜんそくの危険率がちょっとだけ低いそうです。詳しくはこちらの記事をどーぞ。
( からだの科学 通巻244 号/「コーヒーとぜんそく」)


あやとりって日本の遊びだと思ってませんでしたか?実は、世界には数千種のあやとりがあるんです。ちょっと意外でしょ?驚いた人はこの記事を読んでみて!
( 暮らしの手帖 18 号通巻360 号 /「世界は一本の糸でつながっている」)