その時、歴史は動いた!

今年の夏、冥王星が惑星ではなくなった。これは「惑星って何?」という定義を国際天文学連合が検討したところ、結果的にそうなったのだそうだ。
そんな定義の検討から採択までのドキュメントを紹介したのがこの記事。
定義の採択は国際天文学連合の総会で行われたが、案を作成したのは「惑星の定義委員会」という7名からなる委員会で、この記事はその委員だった国立天文台天文情報センター助教授である渡部潤一氏本人による原稿。つまり、取材記事ではなく当事者によるドキュメントだという点で、貴重な証言じゃないかと思う。記事中で渡部氏は、冥王星が降格したことよりも、こうした議論そのものが天文学の進歩を示すものなのだと言う。
冥王星の降格はなんとなく微妙に残念な話だけれど、これをきっかけに天文学についてどんどん興味が広がっていきそうな、そんな記事でした。


<UP 35巻11号「2006年プラハの夏」>