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すっかり見落としていました。ちょっと前のネタになってしまいましたがキネマ旬報5月下旬号に、フレッド・アステアの娘さんが父について語るインタビュー記事が掲載されています。1 9 3 0 年代から5 0 年代のミュージカル映画を代表する名ダンサー、フレッド・アステアの知られざるエピソードが満載です。聞き手の和田誠氏は大のアステアファン。時代や作品に関する知識は申し分なく、インタビューの構成自体も素晴らしい。ともすると、型通りのインタビューで終わってしまいそうな企画を、個々の作品のエピソードに踏み込む和田氏ならではの話術で、さまざまな角度から鋭く切り込んだ、アステアファンにはたまらない内容になっている。アステア作品を観たことのある方は、ぜひご一読を。まだアステアを知らないあなた。一度彼のダンスを観てください。人生観まで変わるかもしれませんよ。
キネマ旬報5月下旬号/「アヴァ・アステア最愛の父フレッド・アステアを語る」)


自転車で1 0 0 km。とても気軽に走れる距離ではありませんね。スポーツとして、ペース配分やエネルギー補給のコツや、長距離を走るために適したサドルや服装の紹介など、長距離を連続して走る方法をまとめて徹底解説しています。残り少ない夏休み。思い切ってあなたも1 0 0 km、いかがでしょう?
( バイシクルクラブ7月号/「1 0 0 km 走るためのライディングテクニック 」)


彷書月刊」に連載中の「ぼくの書サイ徘徊録」。書き手は南陀楼綾繁(なんだろう・あやしげ)さん。最近終刊となった『季刊・本とコンピュータ』の編集デスクだ。彼の発案で、今年のゴールデンウィークに一般市民が1箱ずつ本を持ち寄って、街自体をネットワーク型の古書店にしてしまう企画「一箱古本市」を、東京不忍通りで開催したことは記憶に新しい。本や古本、古書店に造詣が深いというか強烈な執着のある人として、本に夢中のひとのあいだでは、もはや有名人と言っていいだろう。この連載は、彼が興味のままに、様々な本に関するサイトを紹介するというコンセプトだ。毎回、書店・古書店から本を紹介した個人のサイトまで、実に幅広く取り上げている。本の海に溺れて生きる彼ならではの選択眼で、いつも興味深いサイトを、意外な視点から語ってくれるので目が離せない。
彷書月刊/「ぼくの書サイ徘徊録」)


フムフム。社会に出る前や出た後、挫折してフリーターやニートを選ぶ「モラトリアム型」の若者もいれば、司法試験や公認会計士などの資格を取得するためにフリーターになる、「夢追い型」もいるのか。事例をもとに分かりやすく紹介しているコノ記事。きっと、フリーターやニートの実態の一部は掴めるのではないだろうか。それよりも、気になったのは、ナニナニ?新卒派遣って8割が正社員として雇用されているのか。えっ?「文部科学省」のインターンシップってどんなことするんだろう?同ページに記載されているインターンシップや新卒派遣についてのコラムに興味を惹かれた。へー。就職活動って、楽しめればこっちのものなのかもしれない。(それがなかなか難しい・・・)
週刊エコノミスト7 月12 日号/「若者はなぜ、フリーター、ニートになるのか」)


─ヤドランカ・スタヤコヴィッチさんは、日本語の俳句を旋律に乗せて歌い上げる─。
ボスニア・ヘルツェゴビナ生まれの歌手ヤドランカさんは、母国の内戦のために帰国できず、15 年日本に滞在している。安藤広重の画集に俳句が添えられていたのを読んで、リズミカルで映画に出てくるような映像を想像したという。シンプルでダイナミックと興味を持ったそうだ。
ハッとさせられたのは、彼女のこの一言。
「日本人は『すみません』とよく言うでしょ。はじめは謝罪の意味だと思ったんですが、そうじゃないんですね。これは『私はあなたに気を遣っています』という意思表示なんです。お互いに気を配るコミュニケーションが私の気持ちを楽にしてくれました」
こんなことを言ってくれるヤドランカさんの歌声を聴いてみたくなった。
(NIPPONIA28 号/「言葉の壁と国境を歌で越える」)

「季刊銀花」は、文化出版局から1970年に創刊され、年4回(季刊)づつ、現在も刊行されています。このちょっと風変わりなタイトルは「ぎんか」と読みます。(銀花とは、「行き暮れた旅人が遠くに見つけた一点の灯火」また、金銀花として「すいかずら」の意味があるといわれています。)
「日本人の暮らしの美意識」を主題に据え、「和」の豊かで楽しい文化を紹介しています。日本の風土に根ざす興趣つきない暮らしや人、物、事の特集が多く、そこには人の「手」が感じられます。
エッセイでも「手をめぐる四百字」として、各界で活躍される方々が、「手」を主題にした随筆を寄せ、肉筆の四百字原稿用紙の姿そのままを誌面で紹介しています。
最新号の特集は、「糸が躍る、繍の力」。鹿児島の知的障害者厚生施設「菖蒲学園」で行われている「ヌイ・プロジェクト」を紹介。量産品のシャツに自由に刺繍を施す作品は、海外からも高く評価されるアートとして注目を集めているとのこと。
こんな手仕事を紹介する雑誌。過去三十五年分のバックナンバーもほとんど全部揃っているから、あなたの嗜好に合った手仕事の記事も、きっと紹介されていますよ。
(季刊銀花一四二号/「糸が躍る、繍の力」)

代表的なインターネット検索システムGoogleとYahooを題材に、検索システムの仕組みを紹介。
多くの人は検索エンジンを経由して目的のサイトを閲覧するが、その検索結果の上位に、自分のサイトが表示されるためにはどんな注意が必要かを解説した記事。ホームページでビジネスをしている方は必見!
(月刊NETWORK MAGAZINE8月号/「Googleで1番になる方法」)


どんなに努力しても会社の業績が上がらない。そんな状況を打破するには、自社や業界の既存の常識にとらわれてはいけない。問題の本質を探すことが打開への第一歩。迷走状態から脱却した企業の事例をもとに、業務改善を成し遂げるための有効な手立てを多数紹介。
(日経情報ストラテジー8月号/「迷走する業務改善の現場」)


火星に水はあるのだろうか。もしあったとすれば、生命は存在するのだろうか。米航空宇宙局(NASA)の二台の探査車が、一年以上に渡って送りつづけている探査データを検証。豊富な写真とともに、火星の素顔を紹介。
(ナショナルジオグラフィック日本版7月号/「 「火星に水」の決定的証拠 」)

猫の手帖」7月号の「平成猫バカ列伝」に、イラストレーターの浅生ハルミンさんが登場している。昼間、家から出て行った猫はどこでなにをしているのか?と、猫のあとをつけ、観察・記録し、ついには「私は猫ストーカー」(645.7/ア)という一冊の本を書き上げてしまったあの人だ。
家を出た猫の、普段家では見られない姿を見てしまいたい、という彼女の 限りない猫への愛情と探究心が感じられる記事。猫好きの方はぜひご一読を。
猫の手帖7月号/「平成猫バカ列伝」)