「国立国会図書館月報」639号(2014.9.5発行)

図書館の大きな三つの役割の中に“保存”があります。しかし、販売されている状態のままでは永久保存及び提供は難しく、大抵の公共図書館は資料についている帯や箱を取り除かざるを得ないのが現状です。しかし、国立国会図書館では、一部の資料につき原装保存、つまり資料に出来るだけ手を加えずに保存することを平成22年から検討を重ね、実施に乗り出しました。
帯、あるいは箱もその本の一部であり、装幀を担当するデザイナーにとっては大切なものです。国立国会図書館は手間を掛け、使われている素材、技術、色をありのままにし、時代感覚すらも未来に遺すこと選びました。
どういう保存方法をとっているか詳しく知りたい方は一度記事を読んでみてはいかがでしょうか?

なお、今月のイベント棚「デザイナーと呼ばれる人々」の棚に国際的な装幀のコンクール『世界で最も美しい本コンクール』で栄誉賞を受賞した作品も展示してあります。そちらもあわせてご覧下さい。