「暮らしの手帖」第47号通巻407号(2010.7.24発行)

「美しい背守り」

日常着が和装だった頃,子供の着物の背中には「背守り」と呼ばれる縫い取りが施されていたそうです。「元気に育ちますように」,「大きな病気を患いませんように」という母親の祈りが込められた背守りは,厄除けの篭目文様や,長寿を願った亀甲紋など,色々です。
現代では姿を消してしまった風習ですが,背守りの基本はたった12針。
Tシャツやベビー服にも縫い付けられます。
願いを込めた一針を始めてみてはいかがでしょう。

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