「花と虫を描く日本の“プチ・ファーブル”目を凝らせば線が見える」
ファーブル絵本や細密昆虫画などを描き、「日本のプチ・ファーブル」と呼ばれた熊田千佳慕さん（明治44年生まれ）が紹介されています。地面に腹ばいになって身じろぎもしないで虫や花を観察し、ひたすら絵を描き続ける氏の姿をテレビや雑誌で見たことがあると思います。ご自分が小さな頃にわくわくした絵本の世界を小さい人に伝えたいと、絵本を描き続けて来られました。氏は子どものことを「小さい人」と呼びます。「子ども」という言葉は相手を下に見ているかんじがして好きではなかったからです。
残念ながら氏は8月13日にご逝去されました。98歳でした。
