「文芸春秋」89巻1号(2011.1.1発行)

「英語より『論語』を」
昨年は楽天ユニクロなどといった国内の大企業において,英語が社内公用語に採用された事が大きな話題となりました。
さらに,平成23年度からは公立小学校の英語必修化が始まるなど,英語は実質的な第二公用語として扱われつつあります。
このような風潮に対し,実は英文科出身の小説家・宮城谷昌光氏と『祖国とは国語』の著者でも知られる藤原正彦氏が,中国の古典に依拠した国語教育の重要性を語ります。
また,この号の特別企画『弔辞−劇的な人生に鮮やかな言葉』には,昨年の4月21日に亡くなられた免疫学者・多田富雄氏との最後の思い出を綴った,妻・多田式江さんの「指文字の最後のメッセージ」が収録されています。